産後の尿漏れ

産後の尿漏れ 原因と対策方法

産後の尿漏れ 原因と対策方法

このページの監修は院長 田村政美です。最終更新日:2021年12月24日 院長のプロフィール

出産後の尿漏れ

尿漏れ

出産してしばらく経つのにまだ尿漏れが時々あり、ヤバイ!なんて焦ってしまいますね!
慌ててトコちゃんベルトで骨盤を締める方も多いのではないでしょうか?

産後ママの声⇒やっぱりママになったらしかたないかもね。で諦め気分。
でも諦めたらそこでおしまいですよ。

出産後の尿漏れの原因の一つが骨盤底筋群のゆるみによるものです。
まずはなぜ産後の尿漏れになるかを解説します。

骨盤底筋群のゆるみとは

骨盤底の筋群

左の3つの図は骨盤底の筋群です。(出典:プロメテウス解剖学アトラス、医学書院)

骨盤底には二重の働きがあります。

  1. 腹腔・骨盤腔を下方から閉じることで腹腔と内臓の大部分を支えている。
  2. 直腸と泌尿生殖器系の出口を制御(括約筋機能)しているが、出口の存在は骨盤底の作用を弱めている。

・妊娠末期と骨盤底
妊娠の末期から出産に、骨盤底の筋肉が緩みやすくなる。
分娩や出産における骨盤底筋の緩み 、あるいは支配神経の伸長などの障害は、骨盤底の不全や様々な後遺症を発症することがある。

  1. 骨盤底筋の緩み (例えば子宮下垂)とそれに伴う内臓の下垂。
  2. 重篤な症例では、膣脱と子宮脱。

内臓の下垂は一般に、咳や他の動作に反応した尿や大便の失禁を伴う。
軽度の内臓の下垂は骨盤底筋筋群の運動療法で、しばしば改善することがあるが、重篤な症例では外科的な手術が必要になる場合があるそうです。

骨盤底筋群が緩む

骨盤底筋群の上には子宮、膀胱、腸など内臓が乗っています。
つまり骨盤底筋群が緩みんで内臓が下がってしまうのです。これによりお腹の調子が悪くなったり、おしっこが近くなったり、尿漏れがする、などの症状がおこります。
もちろん下腹が出てお腹がぽっこりにもなります。

じゃあなぜ産後は骨盤底筋群が緩むのでしょうか?どのような原因で骨盤底筋群が緩みむのか解説していきましょう。

妊娠4~7ヶ月までは骨盤の靭帯(じんたい)が緩む

恥骨結合

妊娠4ヶ月以降はお腹の赤ちゃんの成長や、出産のために骨盤をつないでいる3つの関節の靭帯が緩みます。
3つの関節とは左右の仙腸関節と恥骨結合ですね。
これは女性ホルモンの作用により妊娠7ヶ月目くらいまでだんだんと靭帯が緩んできます。しかし骨盤は内臓を支えていますから、靭帯の緩みがあると骨盤底筋群が下降して内臓が下垂しがちです。
とはいえ、ほっとけば産後に自然と靭帯は元に戻ります。

しかし!
出産後の骨盤の前傾や後傾が強かったり、反り腰になっていたり、骨盤の左右差があると靭帯が元通りにならず、残ることがあります。

姿勢の悪さ、呼吸の浅さ

お腹の中の赤ちゃんが大きくなってくるとお腹が重いですよね!お腹の中は下が骨盤底筋群、上が横隔膜の空間です。
ここでもし上の横隔膜が下がってきたらどうでしょう?
上の横隔膜が下がってきたら内臓全体を押し下げてしまいます。どんな時に横隔膜が下がるかというと呼吸が浅かったり座りっぱなしが多かったり、猫背だったり。つまり姿勢が悪いためです。

出産で骨盤底筋群が伸ばされる

骨盤底筋群

赤ちゃんが生まれてくるときに、骨盤底筋群を引き伸ばしてきます。平均で安静時の約3倍伸ばされるそうです。

この伸ばされることで骨盤底筋群が緩くなりますね。
伸ばされた骨盤底筋群を戻す必要がありそうですね。

といわけで様々な過程を経て結果的に骨盤底筋群がゆるんでいます。そして目に見える結果が尿漏れ。尚、お腹ポッコリも。
でも原因さえわかれば、あとは問題を解決していけばいいので、怖くないですよ。

骨盤底筋を鍛えるメリット

骨盤底筋を鍛えることで尿漏れ以外の症状も改善することが期待できます。

・尿漏れ

・腰痛

・生理痛

・便秘

・出産がスムーズになる

これらの症状の緩和のほか、ポッコリお腹の改善の効果もあります。

簡単な骨盤底筋エクササイズの紹介

骨盤底筋エクササイズ(出典:姿勢の教科書、ナツメ社)

以下のエクササイズを1セットとして10セットほど行います。
妊娠後の腰痛予防にトレーニングとしてもどうぞ。

  1. 仰向けに寝た状態になり足を肩幅に開き膝を立てます。

  2. 息を吹きながらゆっくりお尻(肛門)を閉めながら上げます。※内ももに力が入るように

  3. 背骨・膝が一直線になるまで腰をあげていきます。

  4. 腰を上げ終わったら、3秒間停止して、次に息を吸いながらゆっくり降ろします。

将来の体型変化やカラダの不調を予防しましょう

骨盤の緩み、開き、骨盤低筋損傷は尿漏れや腰痛などカラダの不調を引き起こす可能性があり、また内臓下垂によるポッコリお腹、下半身太りなど、美容面にも影響しやすいす。

そしてこれらは、産後5~6年後に現れやすいというデータもあるようです。早いうちに改善しておくことで将来の体型変化やカラダの不調を予防できるのではないでしょうか。

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はじめまして。
北九州整体院 院長の田村です。

この度は当院のホームページをご閲覧いただきまして誠にありがとうございます。

当院は、私自身が腰痛・変形性膝関節症や過敏性大腸炎など10年以上悩んでいたことをきっかけに、『何年も治らない辛い症状で悩んでいる人を1人でも多く助けたい』という思いで開院しました。開院してから15年、様々な手技を導入し、今では痛みやしびれで改善の評価が高い整体院に成長しました。

不調が発症する原因は、骨格の歪みに加えその方の生活習慣など様々な要因が関係しています。
不調から開放され健康な身体を取り戻すためには、その原因を的確に見つけ出し解消していくことが大切です。

あなたの症状を改善に導くため、当院は徹底したヒアリングと検査で原因を特定し、お身体の状態に合った施術を提案させていただきます。

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